知っておきたいこれからの技術。ブロックチェーンの普及に必要不可欠なBaaS (Blockchain as a Service)。大手4社の動向とこれから。

ブロックチェーン
ブロックチェーン市場へ続々参入する大手企業たち。アマゾン、IBM、マイクロソフトなど名だたる企業が、シェアを拡大しようと躍起になるBaaS市場。そもそも利用者にとってBaaSとはどんなもので、どんなことに使えるのでしょうか?「読めばわかる、ブロックチェーンサービスのプラットフォーム、BaaSの魅力」

おはこんばんにちは!@pini10です。

さてさて、だんだん寒くなってきましたね。
僕はドイツ時代の恩恵で「寒さに強い」体質を得ることが出来ているため、あまり寒さを感じません。
これは寒さを感じなくなったわけではなく、「準備」が出来ている状態だ。ということです。
寒くなると分かった日はジャケットを着たり、一枚多めに切ることで対策できます。
見た目?そのうち雪だるまみたいになりますよ♪
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昔からあるSaaS(Software as a Service)

SaaS(サース、Software as a Service)は、必要な機能を必要な分だけサービスとして利用できるようにしたソフトウェア(主にアプリケーションソフトウェア)もしくはその提供形態のこと。一般にはインターネット経由で必要な機能を利用する仕組みで、シングルシステム・マルチテナント方式になっているものを指す[1]。以下、特に断りのない限り、上記定義でのSaaSについて記述する。(Wikipediaより)https://ja.wikipedia.org/wiki/SaaS

必要なソフトウェアのサービスをインターネットを介して使うことをSaaS(Software as a Service)と呼ぶのはご存知でしょうか?
読み方は「サース」と呼び、「サービスとしてのソフトウェア」という意味です。
この技術は現在、至る所に使われています。
例えば、皆さんにも馴染みのある、GoogleのGmailなどのアプリケーションや、Facebook、ツイッターなどもこれにあたります。
いわゆるサブスクリプションモデルが出来始めたのは、このモデルが浸透する過程で起きたことです。
というのも、従来であれば昔のMicrosoft Officeのように買い切り方のソフトウェアが多かったのも、記憶に新しいかと思いますが、そこにはおおきな課題がありました。
アップデートが1~2年に一回で、ユーザーが期待する機能を追加、修正などが難しかったのです。
そこをSaaSが台頭することによって、販売しながら(収益を得ながら)、同時に修正や、アップデートを重ねることが出来るようになったのです。

PaaS

そして、Paas(Platform as a Service)があります。
PaaSはあまり一般の方の目に触れることはないと思いますが、Herokuや、アマゾンの提供するAWSなどがこれにあたります。
もちろん、Google、Microsoftも提供しています。

Baas

さて、今回ご紹介したいBaas(Blockchain as a Service)は上記と同じく「ブロックチェーンをインターネット上で使用するため」のサービスです。
BaaS上にはブロックチェーンをすぐに使えるように、それぞれのプラットフォームの管理者たちが、あらかじめ必要な設定がされた状態で、提供されています。
SaaSやPaaSと同じく、企業や、個人が1からシステムを構築して行く必要もなく、ブロックチェーンを活用した開発が行えるようになります。
これはブロックチェーンの普及に大きな影響を与えるものだと考えられています。
では実際に各社のサービスはどう違うのでしょうか?

AWS Blockchain Template

一般には馴染みがないかもしれないですが、アマゾンでは以前からプロダクトの開発環境を提供しており、実はその売り上げは年々倍増しており、将来的にはEーcommers市場を越えるとも言われています。
そのAWSが提供するブロックチェーンの提供する開発環境がAWS Blockchain Templateです。
比較的新しく、2018年4月にローンチしました。

IBM Blockchain

IBMはLinux FoundationのHyperledger FabricをベースとしたBaaSをIBM Cloud上で提供しています。
難しい言葉がたくさん出てきましたね。
端的に言うと、IBM Blochchainは業界を横断することを想定した、ビジネス向けの「プライベートブロックチェーン」です。
例えば、IBMのもっともよく知られたプロジェクトとして「ダイヤモンドの管理台帳」Everledgerがあります。

Everledgerとは

Everledgerは2015年にロンドンをベースにしたスタとアップ企業「Everledger」が開発している分散型電子台帳で、ダイヤモンドをはじめ、アートや高級車などの高価な資産を管理し、リスクを減らすことを目的としています。
Everledger_image_01

Microsoft Azure

Microsoftは同社の運営するプラットフォームでサービスAzure上でEthereumをはじめたくさんのブロックチェーンや関連のサービスを提供しています。
Microsoftはかなり早い時期からBaasの提供に乗り出しており、2015年にはすでにEthereumに特化した、分散型アプリケーションの開発スタジオ「ConcenSys」とのパートナーシップを組んでいました。
最近ではGit-hubの買収も話題でしたよね。
この買収は開発技術者達を、一気にMicrosoftのプラットフォームに持ってくることになると考えられます。

まとめ

BaaSに関しては、今の所、Microsoftが一歩、抜き出ていると考えていいのではないでしょうか?
IBMは規模感や、価格帯なども考えると、スタートアップには難しいことがあります。
AWSとMicrosoft Azureの違いとしては、MicrosoftはIDE(Integrate Development Environment)もあり、Git-hubが加わったことでインフラから開発環境、アウトプット、ストアまでのワンストップ、全てMicrosoftのプラットフォーム内で完結する、環境が構築できることになりました。
これは強いです。

今後

現在GoogleとOracleも参入を表明しており、Webサイトは現在準備中ということです。
Google Is Working on Its Own Blockchain-Related Technology
Oracle Is Rolling Out Blockchain Products
こういった環境構築がどんどん進む中、そのうち、「ブロックチェーンじゃないと信用できない」なんていう未来がきそうですね。

Pini10が思うこと

実際に、特別に信頼性などを担保したい情報であればあるほど、需要は高まることが予想されます。
今後生まれるサービスにブロックチェーンを組み込むことを、一度は検討しているところが多いかと思います。
実際に某CtoCの会社の新規事業企画の担当者は、「新しい企画を作る際、一度はブロックチェーンで作ったほうがいいのではないか、と考える」といっていました。
ブロックチェーンはすべてのプロダクトにポジティブなものではなく、あくまで「自分たちで改ざんなどをしていない」ことを証明する、や、トークンエコノミーの利用で、活性化が見込める場合に有効なものなので、適応が難しい面があります。
近い未来に成功事例がでて一気に浸透していくでしょうけどね。
ほなほな~

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